2009年03月29日

前置胎盤の種類について

前置胎盤というのは、受精卵が着床した際に、何らかの原因で子宮の下に着床してしまって、子宮口を塞いでしまう状態のことを指しています。
以前、秋篠宮紀子様が悠仁様を出産する際に、前置胎盤が話題になったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
前置胎盤というのは、どういうものなのかを、詳しくお話していきたいと思います。

通常の妊娠ですと、受精卵が着床する位置は子宮の上側です。
しかし、前置胎盤ですと下に着床してしまうため妊娠出来る確立はとても低いのです。
また、妊娠してもお母さんと赤ちゃんへのリスクがとても高まります。

前置胎盤の種類には3つあります。
1つ目は胎盤の端っこが内子宮口に達してしまっている「辺縁前置胎盤」です。
2つ目は胎盤が内子宮口の一部を塞いでしまっている状態の「部分(一部)前置胎盤」。
最後は、胎盤が子宮口の全てを塞いでしまっている状態の「全前置胎盤」です。
赤ちゃんは子宮口が開いて産まれてきますから、その子宮口を塞いでしまっている状態ですと通常分娩は出来ません。
前置胎盤と診断された方の多くが、部分前置胎盤なのです。
全前置胎盤と診断される方はとても少ないのです。

胎盤が内子宮口から5センチ以上離れていれば異常はありません。
胎盤が子宮口にかかってはいないけれど5センチ未満だと低位(低置)胎盤と診断されます。
低位胎盤は前置胎盤に比べて問題はありませんが、妊娠・出産時の出血のリスクが高いとされています。

原因としてあげられているのが、人工妊娠中絶や帝王切開・その他の子宮の手術をしたことがある方です。
前置胎盤は初産の方よりも経産婦に多いということが上げられています。
はっきりとした原因はまだ、解明できていません。



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